ことばのうちがわへ



10月の『ぶどう樹』を読んでいただけたでしょうか。2017年10月(今月)は、マルチン・ルターによる宗教改革から500年と言うことで、文章を書かせていただきました。短い紙面で、宗教改革のすべてを書くことはできませんので、「その始まり」と言うことで「聖書に帰ろう」と題を付けて短くまとめてみました。冒頭にクリスチャンの詩人で、今年没後90年を迎えている八木重吉さんの詩を引用しています。何度も声に出して読んでみたくなるような詩です。

 この聖書(よいほん)のことばを
 うちがわからみいりたいものだ。
 ひとつひとつのことばを、
 わたしのからだの手や足や、
 鼻は耳やそして眼のようにかんじたい。
 ことばのうちがわへはりこみたい。

今から500年前、ドイツで始まった宗教改革運動も、実にそんな聖書の内側に入り込んだ一人の人によって始められていきました。宗教改革に至るまでの歴史的な背景があったのは事実ですが、きっかけは、真面目に聖書を学び、聖書に帰ろうとしたマルチン・ルターの素朴な一つの問いかけから始まっていたのです。
1517年10月31日、ルターはヴィッテンベルク城教会の扉に95カ条の提題(公開質問状)を貼り出しましたが、やがてその日が宗教改革記念日と呼ばれるようになるとは、彼自身、想像もしていなかったことでしょう。先週、突然の衆院解散で総選挙、希望、リセット、挑戦と巷にはそんな言葉が飛びかっていますが、かけ声だけでは何も変えることが出来ないことを私たちはもう知っています。ルターの場合、彼が聖書の言葉に捉えられ、その言葉に心を燃やされる体験をしたことが改革の原動力となりました。ルターによる宗教改革とは、単に当時の教会の既成権威に対する抗議(プロテスト)ではなく、聖書を読む運動であったと言えるかも知れません。その運動が歴史を動かしたのです。この秋、私たちも聖書のことばの内側に入り込み、人生を変え、歴史を動かすことさえできる一つの言葉と出会えますように。礼拝で続けているヨハネによる福音書の学びも14章に入ります。毎週、御言葉に期待し、ことばの内側へ入り込みたいと願っています。

『ぶどう樹』は聖イエス会の教会で配布されているパンフレットです。
興味のある方は近くの聖イエス会の教会にお問い合わせください。
今週も大切なことを大切に。

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神を信ずれば我をも信ぜよ

井戸よ、湧き上がれ

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